やまだくま子のブログ

座右の銘は、人間万事塞翁が馬。そろそろひとり遊びにも飽きました。

【 夫の浮気が止まらないから離婚した⑧】夫は私の教祖様?

こんにちは、やまだくま子です。

髪の毛を5㎝切った。

職場で誰にも気づかれない。そんなもんなのか!?

中学生や高校生の時なんて1㎝だけ変わったとしても誰かしら気づいてくれていたと思うのだけど。

大人になるってそんなものなんですかね。

でも逆にそれだからこそ生きやすくなるのかなとも思う。

自分の事なんて周りは大して気にしていない。

だからなんだって好きなようにやれば良い。

 

前回までのあらすじ

夫から別れたいと言われ、それでもなんとか関係を修復するべく奮闘していたくま子。ある日夫と不倫相手の交換日記を見つけてしまう。そこには愛の言葉が綴られており、絶望のくま子はご乱心のため親に実家に連れ戻され

 

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私の実家は田舎にある。

住宅地ではあるが周りは田んぼや畑に囲まれおり、電車の最寄り駅まで車で15分ほどかかる。

実家に連れ戻されてからの記憶もぼんやりとしており、正直はっきりとは思い出せない。

ひたすら不倫相手のSNSに何か悪いことを書き込もうと画策していたことは覚えている。

その結果、携帯も取り上げられ、しばらくは廃人のように過ごしていた。

 

最初は女から慰謝料をもらうことも考えていたけど、両親からそれをしたら私を勘当すると言われ結局できなかった。

夫と別れる気もないなら、そういう波風を立てることは極力避けたほうがいいという考え方だったと思う。

あんたは妻なんだからどんとかまえていなさい、と。

 

母親は、私を色々な場所へ連れ出してくれた。

バラ園や山の中にある自然公園、近所の小洒落たカフェなんかの母親のお気に入りの場所へ二人で出かけた。

 

そんな毎日の中で少しずつ落ち着きを取り戻してくると、今度は急に夫のことが気になってきた。

もしかしたら私の留守の間に女と会ってるかもしれない。

会わない間に離婚されてしまうかもしれない。

そんな不安が頭をもたげ始め、もう少し実家にいた方がいいと言う両親を振り切り、夫の元に戻ることにした。

 

誰かに、夫はまるで私の教祖様のようだと言われたことがある。

今思うと全くその通りで、この時の私はこんな人騒がせなことをしたにもかかわらず、”夫教”の呪縛から放たれる気配が全くなかった。

そもそもこの騒動も夫から振り向かれたくてやったところもあるんだと思う。

恐ろしいカルト教団である。

 

夫の元に戻った私。

二人の間の空気感は依然として幸せなものではなかったけど、私はこれまでの全てのことがなかったことになればいいと思い平穏なふりをして毎日を過ごしていた。

ちょっとした派遣の仕事を始めてみたり、結婚式も挙げた思い出の地のハワイに夫と二人で旅行したりもした。

 

落ち着いた頃に夫に聞いてみた。

この先私との未来は描けるか、と。

夫は、まだ描けない、と言った。

 

どうすれば夫の気持ちは戻ってくるんだろう。

もう無理なのか。

 

つづく