【 夫の浮気が止まらないから離婚した⑦】裏切りの交換日記
こんにちは、やまだくま子です。
春ですね。
最近いろんな出会いに前向きになりつつあり、マッチングアプリでマッチしていた人たちとそろそろ会ってみようかなと思い出したものの。
明日からまん延防止等重点措置が適用されるらしい。
自由になりたい!
前回までのあらすじ
夫から別れたいと言われ性病をうつされ暴言を吐かれながらも別れたくないくま子。なんとか夫の気持ちを取り戻すために奮闘していたある日、夫のカバンの中から1冊のノートを見つけた。
ある休日、夫は友人の結婚式のために出かけていた。
夕方ごろになってなぜか夫の仕事用のカバンの存在が気になった。
先日iPadを見てしまった時も結局会社の後輩とのやりとりが出てきた。
いい事なんて絶対にないから勝手に見るのはやめたほうが良い。
頭ではわかってはいるけど、開けてしまった。
もう自分でも何か見つけたいのか、何もないことを確かめたいのか目的がよくわからなくなっていた。
入っていたのは1冊のノート。
ページをめくると、そこには夫と例の会社の後輩の女のお互いへの愛の言葉が死にたくなるほど綴られていた。
いわば交換日記である。
この時代に交換日記。笑える。
でもこの時は全然笑えなかった。
震える手でページをめくっていく。
その女は、サラリーマンをしながらダンサーをしているらしい。
サラリーマンを辞めてダンサー1本で生きていく事を決めたようだった。
その決意や夫に背中を押されて決められた事への感謝や愛、今後の事がびっしり書かれていた。
女の夢は、38歳ごろまでに夫との子供を二人くらい持つ事らしい。
そして私が今でも忘れられない一文。
I love you from the bottom of my heart
お互いに送りあっていた。
今となってはこのダサさも笑えるんだけど、この時に私が受けた衝撃はすごいものがあって、とても普通にしてられなかった。
一人で泣きわめいてノートを引きちぎり、確か包丁を突き立てたと思う。
なぜ、「と思う」という曖昧な記憶かと言うと…。
この直後に私は決してしてはいけないことをしたことによって、この時からその後2週間ほどの記憶があまりないのだ。
たしか、姉と妹に連絡をして、そこから夫に連絡が行き、夫が深夜に帰ってきたことはぼんやり覚えている。
そして、連絡を受けた私の母が実家から来て、しばらく母の世話になった後に実家に連れ戻された。
この女の連絡先をどこかのタイミングで入手していた私は、思いつく限りの罵詈雑言を送りつけた記憶もある。
訴えられてもおかしくないレベルで送っていたと思う。
もう自分が止められなかった。
実家に戻ってからも女のツイッターか何かに書き込みをしたりして、女から夫にやめさせてと連絡がいった。
そして、母に携帯を取り上げられた。
このあたりのことは全て断片的な記憶ではあるけど、家族に辛い思いをさせたことは覚えている。
私は今後の自分の人生をかけて家族を傷つけたことを償っていこうと決めている。
そうして、しばらく実家での生活を送ることになった。
つづく