やまだくま子のブログ

座右の銘は、人間万事塞翁が馬。そろそろひとり遊びにも飽きました。

【マッチングアプリ 】妖怪舌つかみ男①

こんにちは、やまだくま子です。

 

最近、テレビに飽きて映画ばかり観ている。

先日観た「幸せのレシピ」はなんて言うか、子役以外の配役が私にとっては魅力が感じられず、最後までキャサリン・ゼタ=ジョーンズの相手役の俳優のアゴが気になって仕方なかった。

この俳優さん、「エンドオブホワイトハウス」と「エンドオブキングダム」ではよかったんだけどな。

まあこの2本は私のお気に入り俳優の一人、ジェラルド・バトラーメインで見てたので何も思わなかったんだろう。

とにかくアゴアゴの主張が強すぎる。

 

さて、今回はマッチングアプリで会った男性その4について書こうと思う。

この男性はかなり強烈だった。

いまだに狐につままれたのかなと思っている。

 

ある金曜日、ティンダーをしていたらその彼とマッチした。

マッチ後すぐにメッセージがきた。

彼から送られてくるメッセージはすごい文字量+スピードで、こちらが返信しようとしても間髪入れずに次のメッセージがくる。

どうやらPCで操作しているらしく、一つのメッセージのふきだしの高さが毎度5㎝くらいある。

こちらが一言返せば5㎝が送られてくる。

しかもかなり断定的な話し方をする人で、とても偉そう。

グイグイとアプローチしてきて、最終的には結婚の話にまで及んでいた。

こんな怪しげな男、通常の女性は静かにフェードアウトするだろう。

が、何せ私は変人が好きという困ったところがあり、これを面白いと思ってしまったのだ。

これがそもそも運の尽きだったのかもしれない。

 

彼から、明日空いてたらちょっと会おうと誘いがきた。

普段なら知り合った翌日に会うなんてことはまずしないが、この変人に興味津々な私は二つ返事で会うことにした。

 

土曜日のお昼過ぎ、私たちは都内のワインバーで会った。

ちょうどコロナが世の中に出始めていた頃だった。

マスク姿で現れた彼は身なりはこぎれいでほぼ写真通り。

 

席についてワインと軽食を頼んだ。

軽い会話を始めて間もなく、私がしている少し変わったデザインの指輪に目をつけた彼は、

「おもしろデザインの指輪しているね」

と言いながら、私の手に触れてきた。

何をするか。

会って10分で触ってくるとは無礼だぞ。

なんだ、そういう感じか?目的はそこか?

私はすぐに手を引っ込めて少し警戒した。

 

その後、二人ともグイグイとワインを飲み進めた。

おそらく5杯くらい飲んだだろうか、彼がだんだんと口説きモードに入ってきた。

「俺と付き合おう」

「あなたは俺と付き合わないとダメだ、俺と付き合おう」

「お金はあるし、十分稼げるし、いずれは海外に行く予定だ、とにかく付き合おう」

付き合おう攻撃がすごい。

 

そんな中、私は奇妙なことに気づいた。

彼が話している途中に自分の舌をつかむのだ。

意味がわからないと思う。私も意味がわからなかった。

30秒に1回はつかむ。

「とにかく俺と付き合えばいいから(つかむ) 」

「あなたはお金の心配はしなくていいから(つかむ)」

といった調子でつかむ。

指を口に突っ込んで舌を横からつかみにいく。

え、一体何をしているのか。

舌そこにあるか不安になっちゃうの?あるよ?

もうそこにしか目がいかなくなって、話が入ってこなかった。

 

彼の舌に集中している間にもグラスは進み、こちらもかなり酔っ払っていた。

最終的に、スマホのアプリで彼の貯蓄額を見せられたことは覚えている。

確か2,500万円くらいはあった。

同年代にしてはそこそこ持っているほうではなかろうか。

 

彼もかなり酔ったのかトイレが頻繁になった。

10分くらい戻ってこない。

吐いてるのかしら。

 

戻ってきた彼は言った。

「品川に行こう」

 

え、水族館でも行くの?

酔っていい気分な私は異議を唱えることもなくついて行くことに。

 

 

 

こうして品川へと誘われたくま子。

行き着く先は水族館ではなく

 

つづく